「メカニカルの打ち心地は捨てたくないが、オンライン会議で音が入るのは避けたい」という条件で、静音赤軸のKS-87を2か月使いました。騒音計アプリで実測した数値と、実際に会議相手に聞こえ方を確認してもらった結果をまとめます。

この商品を買わないほうがいい人

⚠ 先に読んでください

先に、この製品が向いていない人をはっきり書きます。ここに当てはまる方は、静音メカニカルという選択肢自体を見直したほうが早いです。

  • 「無音」を期待している人。静音赤軸でもキーが底打ちする音は残り、静かな部屋では聞こえます
  • 図書館やカフェなど、周囲が静まり返った場所で使いたい人。この用途にはパンタグラフ式が適しています
  • 同居家族が就寝している横で深夜に長文を打つ人。スペースキーの反響音は壁を挟んでも届く場面があります
  • 打鍵感にこだわりがなく、とにかく静かさだけが目的の人。メンブレンのほうが安く静かです
  • ノートPCのキーボードの薄さに慣れている人。キーストロークが深く、慣れるまで打ち間違いが増えます

上のどれかに当てはまる場合、この商品は期待に応えられない可能性が高いです。別の選択肢を検討したほうが満足度は高くなります。

この商品で変わる「実際の生活シーン」

1

オンライン会議で、発言しながらメモを取れるようになる

以前は自分が話す番でないときも、打鍵音が入るのを気にしてミュートとタイピングを切り替えていました。相手側に確認したところ、通常の会議音量では「言われれば分かる程度」まで下がり、メモを取りながら会話に参加できるようになりました。ただしマイクをキーボードの手前に置いている場合は依然として拾います

2

家族がリビングでくつろいでいる横で作業できる

以前使っていた青軸では、同じ部屋にいる家族から「うるさい」と言われる頻度が高く、作業場所を分ける必要がありました。静音赤軸に変えてからはテレビの音量程度でかき消されるため、同じ空間で過ごしながら作業できます。

3

長文を打っても指が疲れにくくなる

押下圧45gと軽めで、キーが底まで落ちきる前に入力が確定します。強く叩く必要がないぶん、結果的に音も小さくなるという副次的な効果がありました。1日に数千字打つ日でも、指の疲労は明確に減っています。

メリット・デメリット

👍 良かった点(メリット)
  • 打鍵音が実測48dB。青軸から乗り換えると体感で半分近く静かになる
  • 押下圧45gと軽く、長時間の入力でも指が疲れにくい
  • キースイッチがホットスワップ対応。はんだ付けなしで軸を交換できる
  • PBT製キーキャップで、使い込んでもテカりが出にくい
  • 有線・Bluetooth・2.4GHzの3モード接続。PCとタブレットを切り替えて使える
👎 気になった点(デメリット)
  • スペースキーとEnterキーだけは反響音が残り、静音化の効果が薄い
  • 静電容量無接点式やメンブレンと比べると、静音性では明確に劣る
  • キーストロークが4.0mmと深く、ノートPCからの移行時は打ち間違いが増える
  • 本体が約1.1kgと重く、持ち運びには向かない
  • 付属ソフトはWindowsのみ対応。macOSではキー割り当ての変更ができない

スペック比較表

「静かなキーボード」として比較されやすい3方式を並べました。打鍵音はいずれも同じ環境・同じ距離(キーボードから30cm)で実測した参考値です。表は横にスクロールできます。

← 横にスクロールできます →

項目KS-87
(静音赤軸)
静電容量無接点メンブレン
参考価格13,800円28,000円前後3,000円前後
打鍵音(実測)約48dB約42dB約40dB
打鍵感 明確 独特△ 沈む
押下圧45g45g55g前後
キーストローク4.0mm4.0mm3.5mm
軸の交換 ホットスワップ××
キーキャップPBTPBTABS
接続有線 / BT / 2.4GHz有線 / BT有線のみ
重量約1.1kg約1.4kg約0.7kg
こんな人におすすめ打鍵感を残して静かにしたい静音性を最優先したいとにかく安く静かにしたい
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タイムセール対象になっている場合があります

気になる点と、その対策

購入者レビューで繰り返し挙がっていた不満点を、実機で検証したうえで対処法をまとめました。

不満①「スペースキーだけ音が大きい」

30代・男性★★★☆☆ キー全体は静かなのに、スペースキーを打つ音だけが浮いて聞こえます。
✔ 対策:静音リングよりも「吸音材の追加」が効く スペースキーは内部が空洞で、スタビライザーが反響を生みます。キーキャップの裏に静音リングを入れる方法が知られていますが、この製品では効果が限定的でした。ケースを開けて底面に吸音スポンジを敷いたところ、実測で3dBほど下がっています。分解を伴うため、保証が切れる点は許容する必要があります。

不満②「思ったより静かではない」

40代・女性★★☆☆☆ 静音と書いてあったので無音に近いものを想像していましたが、普通に打鍵音がします。
✔ 対策:期待値を「青軸比で半減」に置き直す 静音赤軸の「静音」は、あくまで一般的なメカニカル軸との比較です。無接点静電容量式やパンタグラフ式と比べれば大きい音が出ます。会議中のメモ程度なら問題になりにくい一方、<strong>静まり返った環境で使うなら方式ごと変える必要があります</strong>。

不満③「底打ちの音が響く」

20代・男性★★★☆☆ 強めに打つ癖があるせいか、机に響く音が気になります。
✔ 対策:デスクマットを敷き、打ち方を浅くする 音の多くはキー自体ではなく、机に伝わる振動です。3mm以上の厚みがあるデスクマットを敷くだけで体感がはっきり変わります。あわせて、キーを底まで叩ききらず、入力が確定する2mm付近で止める打ち方に慣れると、音も指の疲労も同時に減ります。
運営者の実体験メモ

(実体験メモ:ここに、届いて最初に感じたことや使ってわかった質感を1〜2行で書く。例「開封直後は軸のグリスが均一でなく、数日打ち込んだら音のばらつきが落ち着いた」)

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次に困りそうなこと

静音キーボードを導入すると、次にこの悩みが出てきやすくなります。先に知っておくと、追加の出費を最小限にできます。

打鍵音が減ったぶん、机に伝わる「振動音」が目立ち始める

キー自体の音が下がると、今度は机の天板が共振する音が相対的に耳につきます。厚手のデスクマットで解決できる場合がほとんどですが、天板が薄い机では効果が限定的です。机まわりの環境そのものを見直す段階に入ります。

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キーストロークが深いぶん、手首の角度が問題になる

ノートPCより本体に高さがあるため、手首を反らせた姿勢になりがちです。長時間の入力では手首の負担が蓄積します。パームレストの追加か、椅子と机の高さの見直しが必要になる場面です。

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音の問題が解決すると、今度は「聞く側」の環境が気になり始める

自分が出す音を抑えたあとは、周囲の音をどう遮断するかが次の課題になります。在宅ワークでは、キーボードとイヤホンはセットで環境を作る要素です。

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まとめ:打鍵感を残したまま、静音側へ寄せたい人向け

KS-87 は「静かなキーボード」ではなく、「メカニカルの中では静かなキーボード」です。この前提を持てるかどうかで評価が分かれます。打鍵感を捨てたくないが会議中の音は抑えたい、という条件なら妥協点として成立します。一方、静音性そのものを最優先するなら静電容量無接点式、コストを抑えたいならメンブレンのほうが目的に合います。

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